今だけ日記

すぐに変わる今の感情を書き残すことにしました。

父の形見を捨てた

昨日、可燃ごみの日でした。

6年程前、父の葬儀前に湯灌師さんなのか葬儀社の方なのか、髪の毛を持っておくこともできますがどうされますか?と聞いてくれたので、母と兄は断っていましたがかわいそうな気がして私は父の髪の毛を受け取りました。

透明の袋の中に長さ2センチくらいの髪の毛の束が、細い白い和紙を帯にしてまとめられていました。それを薄紫の上質な和紙の封筒に入れてくれたので、その封筒と同じような和紙の小さい箱に入れたり、数珠入れの中に入れたりしてずっと保管していました。

 

それを昨日可燃ごみの袋に入れて捨てました。生ごみや鼻をかんだティッシュと一緒にいれました。少し前に母がくれた、実家に住んでるときに使っていた緑色のフェイスタオルに箱ごとくるみ捨てました。

最近寝付けないことが続いているので、ゴミ出しの時間に起きられないと思ったので夜中に出しに行きました。

 

うちから父の髪が無くなりました。

死んだ人のものなんだから大切にしなきゃ、みたいな感覚がずっとありました。あと、さみしかった。子供として、家族として、愛されたかったから髪の毛を持っていればなんかどうにかなるんじゃないかと思っていた。どうにもならないこともわかっていたけど。

きっと未熟な人だったから母のことも兄のことも私のことも愛していたけど愛し方がわからなくて表現を間違えたんだろうとも思っていた。

今もその気持ちはあるけれど、髪の毛を持ちたくなくなったから捨てた。

 

なんかわからないけどすごく腹が立つ。いらいらします。法事も結局行った。永代供養だから打ち合わせ無しでも行けばやってもらえた。母は行かなかったから私ひとりで行った。けど行かなければよかった。行かなければよかった。

 

髪の毛が無くなってよかった。気持ち悪い。