今だけ日記

すぐに変わる今の感情を書き残すことにしました。

冷たい熱帯魚

普段映画を見る方ではありませんが、最近何度もこの映画の話を聞くのでアマゾンプライムにあれば観てみようと思い、検索したらあったので観てみました。

いや~、今観終わったばかりです。グロかったな。

観る前はサイコパスの映画だということと、サイコパス具合の評判の良さしか前情報として入っていなかったので割と期待していました。そして観始めると、うーん、確かにでんでん演じる村田のサイコパス具合はすごかった。すごくて全部見ちゃったけど、やっぱり映画として観ると初っ端から、なんだこのAV女優みたいな奥さん、とか、この子って出家した清水富美加か?とか、おっぱいだ、とか余計な事ばかり考えてしまって、他にもそんなような違和感がたくさんあるまま気付いたらエンドロールまで来てしまった。

エンドロールを観ながら、ここから何を学べばいいんだろうと考えた。実在する事件を元に作られたものだから学ぶ学ばないの問題じゃないのかもしれないけれど。元の事件をこれを観てから調べる人には、注意喚起になるし、それはとてもいいことなんだと思います。

嘘をつくと後々しんどいことになるんだから、娘を住み込みで行かせてしまったあとだとしても、最初の殺人現場に居合わせた時点でその場をやり抜けたらすぐに警察に行けば一番自分が楽なのに。奥さんに相談すれば良かったのに。無理やり娘と奥さん連れて逃げるなりすればよかったのに。全部やった方がいいことを選ばずに選ばない方がいい方を選んでるなあこの人、と思いながら観ていました。まあそれが洗脳なんだろうけど、洗脳されるまでの描写が細かくないからこう思ったんだろうか。社本さん簡単すぎる。

この映画を観て今思うことは、実際の事件につてもう少し詳しく調べてみたくなったことと、結果清水富美加じゃなかったけど似てるなってのと、AVみたいだなと思った奥さんがこの映画の園子温監督の奥さんだったってことに驚いたのと、もうひとりの奥さん役の女優さんが綺麗だなってこと。あとはやっぱり自分に嘘をつかずに生きていた方が楽だし大事に巻き込まれないのになってこと。あはは。あとなんか昭和っぽい。変に官能的なところも、強くて権力がある人に女が寄っていくのが当たり前みたいなところも。そして私はそういう雰囲気がおそらく好きではないってこと。

登場人物も設定も結構狂ってたな。

この元の事件についてもなぜかここ最近ネットやらYouTubeでよく目にしていて、それとは別にこの映画の話も聞いていたのですが、はてさてなんのあれがあったのでしょうか。こういう洗脳してくる人には注意しなさいよっていう意味なのでしょうかね。

だとしたら大丈夫。楽に生きたいからこの話に出てくる誰の人生にもきっとリンクせずに生きていけます。

でもそういえば20代のいつくらいまでだったか、自分は気を抜いたら犯罪者か世捨て人的な人に簡単になってしまう側の人種のような気がしていて、犯罪だけは絶対しないようにしようと常に思いながら生活していました。きっと戻れなくなるけど行くのはものすごく簡単だろうから、踏み込まないように気を引き締めなきゃと心に決めていました。一度友達に話したらすごいひかれたのでそれ以来二度と口に出さなかったけれど。これは特に精神的な薬を飲んでいない時の思考で、今思うと日々に追い詰められてたんだなと思う。かわいそう。

そしてこの思考も父が亡くなったくらいから確か消えていき、今は、犯罪をしないように生きていこうではなく自分に正直に生きていこうというものに変わった。

今は普通に社本目線で映画を観たけれど、公開された10年前に観てたら目線も違ったのかしら。

いろいろ変わるわね。映画を観て大した感想も持てずにそれを書き綴ってみたり。生きてるって楽しい。